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富山の中心市街地再開発について思うこと・・・。
最近、衰退した富山市の中心市街地の再開発に動きが出てきています。
それについて思うことを少し論じてみようと思います。
富山市の路面電車の歴史をさかのぼって見ていきます。


昭和30年(1955年)頃の富山市の路面電車運転系統はこのようになっていたようです。s30.jpg
もしかするとこれ以外の運転系統が存在したかもしれませんが、なにせ55年も前のことですので、記録を見つけることが出来ませんでした。
郊外へ通じる射水線(いみずせん)直通笹津線(ささづせん)直通の電車が存在していたというのが画期的です!
平成に入って22年経った現在、富山市内路面電車を富山ライトレール線の岩瀬浜までと富山地鉄上滝線の岩峅寺まで直通運転させる計画案が存在しているのです。
なんと、その計画と同じようなことが55年も前に行われていたとは夢にも思っていませんでしたね^^;

射水線は射水市(旧新湊市)を経由し高岡まで繋がっていました。
笹津線は旧大沢野町の笹津まで繋がっていました。
s30-imizu,sasazuline
射水線と笹津線直通電車の経路です。
この沿線に住んでいた人たちは、富山の繁華街(西町)まで乗換無しの直通で行くことが出来て、さぞかし便利だったことでしょう。



次は10年後の昭和40年(1965年)頃・・・。
s40.jpg
この頃は全盛期だったようで、10年前に比べて運転系統がさらに増えて充実しています。
この間、西町~不二越までの山室線が新たに出来ています。
山室線は南富山~不二越大学前~不二越の2系統あったようです。
その反面、射水線直通は新富山駅で打ち切られています。
直通が打ち切られた時点で射水線沿線から富山の繁華街へ行くには乗換を強制させられることになっています。
笹津線直通はまだ残っていましたが、これらの路面電車ネットワークは後々憂き目に遭うことになります。
直通が残っていた笹津線ですが、平行して通っている国道41号が整備されたことによって、車に対抗できなくなり、昭和50年(1975年)に廃止されました。
廃止されたんですから、当然笹津線直通は消滅しました。



射水線は昭和41年に富山新港建設のため、旧新湊市中心部の東側で分断されてしまいます。
分断後は両端をフェリーで繋いでいましたが、結果2回も乗換をする羽目になってしまいました。
富山の繁華街への射水線直通を打ち切ったのは昭和36年7月18日だそうですが、その約2ヵ月後の9月15日に富山新港起工式が行われているので、射水線直通を打ち切ったのはその布石だったようです。
繁華街への直通が打ち切られ、東西で分断された射水線は乗客が半減してしまい、こちらも昭和55年(1980年)に廃止されてしまいました。
(現在、高岡のほうには万葉線という路面電車が存在しますが、これは分断された射水線の西側部分なのです。これは知らなかった!)


この時点で直通2系統は消滅ですね。
それが意味しているのは、郊外から富山の中心繁華街へ行くにはどの方面からも最低1回乗換が必要になったということです。

その後も廃線が相次ぎ、20年後の昭和60年(1985年)にはこうなってしまいます↓
s60.jpg
私が生まれたのは昭和62年ですので、私が知っているのはここからですね。
えらい寂しくなっています。
この時点から平成18年(2006年)までの約20年間は大きな変化がありませんでした。

h22.jpg
平成18年(2006年)に富山ライトレール線が新規開業しました。
これはJR富山港線だったのを路面電車へと転換したものです。
そして、その3年後の平成21年(2009年)に環状線も新規開業し、36年ぶりに環状運転が復活して、現在に至ります。


この一連の流れを見て思ったのが、富山の繁華街(西町)は交通結節の機能が弱くなったということです。
当時の国鉄はサービスが悪く本数が少なかったようですので、直通電車があった富山の繁華街は富山地鉄のターミナルが併設されている国鉄富山駅にも劣らない交通結節があったと言えます。

路線バスも本数が少なくなった上バスターミナルを持たない西町周辺は、公共交通結節機能が弱くなっていて、どの方面からでも乗換無しの直通で辿り着くことができる富山駅のほうが公共交通結節機能は強力です。
chokutu-rosenzu.jpg
富山駅まで乗換無しの1本で到達できる範囲はこうなっています。
(定義は普通や快速電車で約1時間以内で、最低1~2時間に1本は走っている範囲とした)
富山市近郊のほとんどをカバーしているんですよね・・・。

先ほども同じことを述べましたが、富山の中心繁華街(西町)へ行くにはどの方面からも最低1回乗換が必要という状態は昭和42年(1967年)から改善されていません。
それが原因だったのかはわかりませんが、ここ20年で富山の繁華街と言われてきた西町周辺は人通りが少なくなり、もう繁華街とは言えない状態になってしまったのも事実です。

最近、西町・総曲輪地区にシネコン建設や図書館移転などの再開発の動きがあります。
しかしながら、このエリアをかつての繁華街のように再整備するべきなのかを今一度考えるべきだと思います。
公共交通の利便性を第一に考えるなら、現在はJR富山駅周辺の方が良いはずです。


長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます^^
ちびちび書いてきましたが、えらい疲れました^^;
物好きじゃないとこんなに書けませんよね(笑)
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鉄ネタ | 20:51:17 | Trackback(0) | Comments(0)
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